タイトルどおりの状況です（笑）
大変だけれど、提出日は守らねば…！
続きに、日/和の天国・閻鬼・転生ネタです。
捏造なので苦手な方はご注意ください（汗）
そこのほう
懐かしい感じがする。
深い、深い、底のほう。
どこか知らない、底のほう。
水溜りに空を見た。
校庭の土にあいた、ぽっかり、穴。
きゅ、
音が聞こえて、胸に小さな痛み。
なんだろうと思って目を閉じると、
おにおくん。
声が聞こえた。
それが誰の声なのか、
どこから聞こえたものなのか、
僕には何もわからなかった。
でも、
いつの間にか僕の足は水溜りの中にあった。
「…馬鹿、だな」
浅い、浅い、
「ただの、水溜りじゃないか」
涙の中に。
目の前に、大きな水溜りが広がる。
休日、小野や河合と近くの湖に息抜きにやってきた。
日の光が水面に反射し、きらきらと光る。
それはとても綺麗だったが、残念ながら僕の目にはいらなかった。
僕が見つめるのは、もっと奥。
深い、深い、
底のほう。
おにおくん。
ぼちゃんっ
気付いたら、周りの温度が下がっていた。
吐く息は泡となって遥か頭上に昇っていく。
何が起こったのか、
ここはどこだろう、
小野は、河合は、これは
そうか。
僕は飛び込んだ。
ここは湖、
その中。
僕の体はどんどん沈んでいく。
僕は目を瞑った。
それでいいと思った。
目を開くと、綺麗な空が広がっていた。
良い香りが鼻をくすぐった。
見渡す限り、花、花。
一面の花畑。
その光景に見惚れていた僕の耳に、声が届いた。
「どうしたの、こんなところにきて」
懐かしい感じがした。
その声が。
僕は振り返った。
その顔が、髪が眼が腕が指が足が、
懐かしい。
「まだきみはこなくていいのに」
でも、
貴方は、
誰？
伸ばされた手を、僕は握る。
わ、
涙が溢れてきた。
ぼたぼたぼた、
僕の手と目の前の誰かの手を濡らす。
「貴方に、あいたかった」
言葉は零れ落ちて、
自分でもなんで言ったか、なんて言ったかよくわからなくて、
ただただ、僕はその手を握り締めた。
「オレも」
躊躇うような表情で、誰かは一度口をつぐんだ。
瞬間、体がふわっと寄せられた。
「…あいたかった」
「あいたかったよ」
オレは、
ずっときみを想ってたんだ。
きみが隣から消えてしまって、
どれだけ経ったかわからない。
世界は色さえ失って。
「でも」
でもね、
「…上へ、おかえり」
きみと一緒にいたいけど、
それは到底叶わない。
だって、今きみは、
命を持っているから。
その命を燃やし尽くして、
還る命を、オレは迎える。
だから、勝手につれていけない。
わかって。
「いいこだから」
まるで、
子供に言い聞かせるような台詞。
もっと何か無いのか、
探しても、上手い言葉は出てきてくれなかった。
とりあえず、
「おかえり」
ふたつの意味を込めて、オレは送る。
きみを、
きみと、
またあえることを祈って。
「鬼男」
名を呼ばれて、眼を覚ます。
「もう帰りましょう。日が暮れてきました」
どうやら木陰で昼寝をしてしまったらしい。
オレンジの光が町に影を落としつつあった。
僕は小野と河合に小さく謝り、起き上がった。
再び封印された、あの人への思いを抱えて。
…夢オチです（笑）←
鬼男くんが転生したら閻魔は寂しいやら悲しいやらでも元気そうだからよかったとか、
いろんな気持ちが混ざりに混ざって過ごすんだろうなあ…と思いまして。
そのうち我が家の十王設定とか載せたいです（＞∀＜）
捏造ばっかりだなこのサイト（汗）
今度はダークな閻鬼を載せるかもです。←
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