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3月15日、ブログ
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今度は授業に向けての予習が追加されました(笑)
流石進学校…半端なことはしないなぁ(←)

それはさておき、今日は日/和の小説を載せますw
学パロで太曽です。続きからどうぞww

これからF/FⅨをやってクジャにおつかいを頼まれてきますw
一度は断る気満々ですが←






がしゃん。
鍵がかかる音がした。
視界は真っ暗。
ああ、しまった。
閉じ込められてしまった。

まあだからと言って慌てるわけでもなく、僕はただ腰を下ろした。
余計な体力は使わないほうがいい。
体育倉庫だからバットやボールの籠の所為で少し狭いが、仕方ない。
仕方ないと、思った。

日が暮れて、暗さが増した。
最早、何も見えない。
狭いし、暗い。
そう自覚した瞬間、心臓が活動を響かせた。
息があがる。
鼓動の音が響く。
暗くて、狭くて。
考えればただの倉庫なのに。
考えればただの夜の闇なのに。
実に滑稽な話だが、
僕は思ってしまった。
この空間が、
僕を喰いつくしてしまいそう。
この世界から僕という存在を毟り取って、
それでも世界はまわり続けて、
僕だけが、その輪から外されるような、
そんな気がした。
流石にドアを蹴破ることはできない。
誰かが通る気配も無い。
声を張ったところで、気付いてもらえないだろう。
あれこれ考えた。
でも、結局辿り着くのは、
自分の呼吸と、鼓動の音。
怖くて怖くて仕方なかった。
格好悪いけれど、
誰か、
誰か、助けて。
「誰か」

「――曽良!!」

大量の光が僕の目に注がれて、思わず眼を瞑った。
瞬間、冷え切った体が温かい腕に包まれて、
僕の目の前には、
青空が広がっていた。
「た、いし」
「ごめん…っ…ごめん、曽良!怖かっただろ…っ」
視界の端で、懐中電灯が転がる。
「曽良がいないって…ずっと探してたんだ!まさか、此処だとは思わなくて…っ!遅くなって、本当にごめん……!!」
肩越しに見える足は、上履きのままだった。
土と埃でボロボロになった、上履きのまま。
嗚呼、
探してくれたんだ。
救い出してくれたんだ。
「太子、」
「ごめんね…っ」
いえ、と僕はやっと言った。
「…ありがとう、ございました」
安堵に零れそうになる涙を必死で堪えて、僕は言葉を絞り出した。
「誰にも、見つけてもらえないかと…」
このまま、消えてしまうのではないかと、思った。
闇に呑まれて、
音もなく。
「大丈夫だよ、曽良」

「曽良がいなくなったら、必ず私が見つけるから」

どこにいても、たとえこの世界じゃなくても。
絶対に見つけてみせるから。
「大丈夫」

夜を撫でると、ほろりとひとつ、青空に星が煌いた。









太子とおそらさんはこんな感じの信頼関係(?)的な感じでいいと思いますw

そのうち妹妹とか乗せt(自重)
妹子も毒妹子も大好きです!!

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